こしのやこしのや -越ノ家-
空き家の基礎知識

福井県の空き家事情、ぶっちゃけどうなの?地元目線で見たリアルな話

この記事でわかること

  • 福井県の空き家事情が、地元目線でリアルにわかる
  • 数字だけでは見えてこない、現場の実態がわかる
  • 越前市・鯖江市で空き家が置かれている状況がわかる

「福井県って、空き家どのくらいあるの?」

ニュースや統計では数字がポンと出てきますが、正直、数字だけ見てもピンとこないですよね。
「900万戸」とか言われても、自分の街の景色とはなかなか結びつかない。

福井県で空き家の活用をしているこしのやとして、数字の裏側にある「地元のリアル」を、できるだけ正直にまとめてみます。

福井県の農村風景と日本家屋
田んぼや畑が広がる集落に、昔ながらの家が点在している

数字で見ると、思ったより多い

全国的に空き家は増えていて、2023年の住宅・土地統計調査では全国で約900万戸超とも言われています。
家1軒分どころか、ちょっとした都市がまるごと空っぽになるくらいの数です。

福井県も、もちろん例外じゃありません。
むしろ人口減少が進んでいる地方ほど、空き家の割合は高くなりがちです。

数字を地元に引き寄せると、もっとリアルになります。
福井県の空き家率は15.6%で、全国平均(13.8%)より高め。
越前市にしぼっても、2025年度の調査で空き家は
1,487戸
を数え、5年前より増えています(越前市の空き家対策計画・住宅土地統計調査より)。
「減らそう」と市が目標を立てても、現実は増える一方なんです。

お隣の鯖江市も同じです。鯖江市の空き家率は11.8%で、こちらも5年前(9.7%)から2.1ポイント上昇
空き家の数も2,550戸から3,330戸へとはっきり増えました(鯖江市の空家等対策計画・2023年の住宅土地統計調査より)。
※越前市と鯖江市は空き家の定義が異なるため数字に大きな差があります。(鯖江市はアパートなど一区画も含まれてる)

一時は落ち着いて見えた時期もあったのですが、最新の数字では、鯖江市もしっかり増加に転じています。
つまり、越前市も鯖江市も「これからどんどん増える」局面に入っている、ということです。

実際に越前市・鯖江市を散歩がてら歩いてみると、古い住宅地や農村地帯で「あ、ここも空き家だな」と気づく家がけっこうあります。
慣れてくると、郵便受けの状態、戸の土ぼこり、玄関先の荒れ具合なんかでなんとなく分かるようになってきます。
空き家には独特の「気配の薄さ」みたいなものがあって、それを察知するセンサーが勝手に育ってしまった。……これはこれで、ちょっと寂しい特技なんですが。

実際、越前市の調査でも、空き家が多いのは東・南・西地区といった昔ながらの中心市街地で、この3地区だけで市全体の約4割を占めています。
道が狭くて建て替えにくいエリアほど、空き家が残りやすいんです。
一方で、王子保や大虫といった街からちょっと外れたとこでも空き家が増えてきていて、「まちなかだけの問題」ではなくなってきています(越前市の空き家対策計画より)。

よく聞く「あるある」な空き家

福井県内で空き家まわりの話を聞いてきて、何度も繰り返し出てくるパターンがあります。
「あ、それうちもだ」と思うものがあるかもしれません。

「親が施設に入って、実家がそのままになってる」

これは本当によくありますね。
「落ち着いたら片付けよう」と思っているうちに数年が経って——気づいたら雨漏りが始まっていた、庭が立派なジャングルになっていた、なんてことに。
「落ち着いたら」は、空き家まわりで最も実現しない約束のひとつかもしれません。

別にサボっていたわけじゃないんですよね。日々の暮らしに追われていたら、誰だってそうなります。
ただ、家のほうは待ってくれなくて、こちらの都合とは関係なく、静かに傷んでいきます。

「相続したけど、遠くに住んでいて管理できない」

東京や大阪など、福井を出た子世代が実家を引き継いだケース。
年に1〜2回、帰省したときにチラッと確認するくらいで、普段は誰も見ていません。

見に来られないから状態が分からないし、何かあっても気づけない。
気づいたときには「思ってたより傷んでる……」となる。この時間差が、じわじわと効いてきます。

「古い家だから、どうしていいかわからない」

築40〜50年以上の家って、リフォームしようにも「どこまでやればいいの?」となりがちです。
かといって解体するにもお金がかかる。売ろうにも、なかなか値段がつかないし、すぐは売れないし、その間は管理コストが嵩んでいく。

進むも引くもお金がかかる、という板挟み。前に進んでも後ろに下がってもお金が減るとなれば、その場で固まってしまうのも無理はありません。
結果として「とりあえず置いとくか」になってしまう家、けっこうあります。気持ちはすごく分かります。

福井ならではだなと思うこと

全国共通の空き家話だけじゃなくて、福井で生まれ育って見てきた立場から「これは福井ならではだな〜」と思うこともあります。

ちょっと気になるデータもあります。
福井県立大の先生が福井新聞で紹介していたんですが、福井は**放置されたままの空き家の割合が全国より高く、全国では空き家のうち約43%なのに対し、福井では約49%**になっているそうです。
空き家のうち、ほぼ半分が使われずに眠っている、ということ(福井新聞・福井県立大の指摘より)。
活用サポートをしている僕からすると「もったいないな〜みんな僕のこと使ってくれたらいいのに」とか思っちゃってます。

作りがしっかりしている家が多い

福井の古い家って、昔ながらの造りでがっしり建てられているものが多いです。
雪国ならではの頑丈なつくりで、見た目は傷んでいても、骨組みさえしっかりしていれば再生できる可能性が十分にあります。

「古いから、もう価値なんてないやろ」とあきらめているオーナーさんも多いんですが、実際に現場で見てみると「いやいや、これまだ全然いけますよ」と思うことがけっこうあるんです。家のほうが、持ち主より粘り強いこともあります。

農地・田んぼがセットになってるケースも多い

家だけじゃなくて、周りに農地や田んぼがついてくることがあります。
これが「管理が大変で、なかなか手放せない」という悩みになることも。

「家は空いてるのに、田んぼの草刈りだけは毎年やらなきゃいけない」という、ちょっと切ない状況も。
空き家と農地はセットで考えないといけないことが多くて、単純に「家だけ売る・貸す」では片付かないケースもあります。

「近所の目」が気になって動けない人もいる

地域のつながりが濃い分、「家を手放す」「解体する」となると、近所にどう思われるかが気になって踏み出せない、なんて話もあるあるですね。

誰に迷惑をかけているわけでもないのに、なんとなく後ろめたい。
この「なんとなく」が、意外といちばん手強い壁だったりします。
法律でもお金でもなく、ご近所さんの顔がちらつくこと——それが福井で家を動かすときの、いちばんリアルな足かせだったりするんです。

越前エリアの昔ながらの木造一戸建て
縁側や瓦屋根のある昔ながらの家。古くても骨組みがしっかりしているものが多い

「置いとくのがいちばんリスク」というのが正直なとこ

福井の空き家をたくさん見てきて思うのは——「何もしないことが、実は一番リスクが大きい」ということです。

「とりあえず置いておく」は、何も決めていないようでいて、実は「ゆっくり傷ませる」という選択をしている状態でもあります。
空き家は時間とともに傷んでいって、選べる選択肢が一個ずつ、そっと消えていきます。

とはいえ「今すぐどうにかしなきゃ!」と慌てる必要はありません。
まずは「どんな状態か」だけでも確認しておく、「どうしたいか」だけでもぼんやり考えておく——それだけで、後々ぜんぜん違ってきます。

「うちの空き家、どうしたらいい?」

福井県の空き家事情は、首都圏向けの情報サイトに書いてあることと、ちょっとちがう部分も多いです。

「ネットで調べてはみたけど、うちの場合に当てはまるのか、結局よく分からない」と感じている方も多いと思います。

そういうときは、気軽に声をかけてください。
実際に現場を見たうえで、いっしょに考えます。「どうしたらいいか分からない」という状態からのスタートで大丈夫です。相談だけでも、もちろん歓迎です。

空き家のこと、ひとりで悩まなくて大丈夫です

越前市・鯖江市の空き家なら、まずはこしのやに気軽にご相談ください。「話を聞いてみたいだけ」でもOKです。相談無料・しつこい営業はしません。

電話受付 9:00〜20:00/年中無休

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